耳の病気

耳は音を聞くだけでなく、身体のバランスをとる機能もあります。耳がいたい、違和感がある、聞こえが悪い、めまいが起こるなどの症状に気付いた場合は、耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。

耳あか 外耳炎

耳あかがたまると聞こえが悪くなることがあります。耳あかは何もしなくても自然に排出されることが多いです。取れない時は無理に触らず、耳鼻咽喉科で摘出してもらってください。

耳を触りすぎると外耳炎になります。かゆみや痛みが強い場合は受診してください。

中耳炎

急性中耳炎は、主として細菌が中耳(鼓膜の内側)に入って膿が溜まるこにより、突然耳の痛みや発熱を伴います。生後6ヶ月から2歳ぐらいまではよく起こります。

慢性中耳炎は、鼓膜に穴が開いて耳だれが続く状態です。

浸出性中耳炎は、乳幼児〜小児・ご高齢の方に多い病態です。鼓膜の内側に液体がたまることにより聞こえが悪い、耳が詰まった感じがします。子どもは鼻水・咳が原因のことが多く、大人は耳管の障害のことが多いです。

難聴 耳鳴り

急に難聴を自覚した場合はすぐに耳鼻科を受診してください。特殊な治療や入院治療が必要となる場合があります。

以前(数年前以上)より聞こえが悪い方や耳鳴りがする方は、聴力検査を行い、補聴器の相談や耳鳴りの薬物療法を行うことが可能です。(必ず耳鳴りが止まる薬はありません。)

めまい

めまいは、ぐるぐる回るという回転性めまいのほか、ふらふら、ふわふわ感など自覚症状があり、同時に吐き気、難聴も伴うこともあります。めまいに関しては、聴力検査や眼振(がんしん)検査を行い、どのようなめまいか調べます。検査の結果で、はじめてめまい(メニエール病など)の診断ができます。脳からきためまいが疑わしい場合は脳神経外科を紹介します。

鼻の病気

鼻水や鼻づまり、くしゃみ、においがわからない、鼻がくさい、鼻血が出やすいなどの症状が現れましたら、早めにご相談ください。

また、当院ではアレルギー性鼻炎に対する治療で舌下免疫療法を行っております。ご希望の方や興味がある方は一度受診ください。(*現在スギの薬剤が出荷制限(供給不足)となっております。)

アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻水、鼻づまりを認めます。

1年中症状が続く方は、ハウスダストやダニなどの通年性アレルギー性鼻炎

決まった季節にだけ症状が出る方は、スギなどの季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

の可能性があります。

症状を抑えるために抗アレルギー薬や点鼻薬の処方を行います。

アレルギーの治癒を目指したい方は、減感作治療(舌下免疫療法)を行うことも可能です。

副鼻腔炎

ネバネバの鼻水、後鼻漏(鼻からのどにたれてくる感じ)、顔面の痛み、においがしない、鼻がつまるなどの症状を認めます。

お薬で良くなることがほとんどですが、治りが悪い方は内視鏡手術が必要な場合があります。

最近は好酸球性副鼻腔炎の方が多く、特に喘息を合併している方はご相談ください。

鼻出血

こども、鼻炎の方、高血圧の方、血のサラサラの薬を飲んでいる方が起こりやすいです。

止血の指導、薬物療法を行います。出血がひどい場合は、高周波メスで止血処置を行います。

のどの病気

のどは食道や胃に食べ物を送り込んだり、言葉を発したり、肺へ空気を届ける役割があり、口から入ってくる細菌やウイルスの侵入も防いでいます。のどの痛みや声がれ、咳、扁桃腺の腫れなどがありましたら、早めに受診ください。

また、喫煙・飲酒は口腔がん・咽頭がん・喉頭がんのリスクになります。のどの違和感・痛みがある場合は、大分市唯一の頭頸部がん専門医が内視鏡でのどを観察します。

急性上気道炎 かぜ 急性咽頭炎

発熱、咽頭痛、咳など生じる際はご相談ください。症状に応じて処方を行います。

当日発熱がある際は発熱外来をご利用ください。

急性扁桃炎

40℃近い発熱や、食事を摂れないほどの痛みを生じているときは扁桃炎が疑われます。

早めの受診をお勧めします。

頭頸部がん(口腔がん、咽頭がん、喉頭がん)

タバコや飲酒が原因になることが多いです。

長期間口の中やのどの痛みが持続したり、声がれが続く場合はのどの内視鏡検査をお勧めします。

先にくびのリンパが腫れることもあります。心配な方はご相談ください。

発熱外来

発熱の方は、感染室で診察を行います。発熱の患者様専用の入口および診察室を設けております。換気設備および空気清浄機を完備し感染対策を行っております。発熱の症状がある場合は、インフルエンザやコロナの検査を行います。発熱、のどの痛み、咳を認める場合はご利用ください。

予防接種

秋よりインフルエンザワクチンの予防接種を予定しております。

開始時期が来ましたら、このHPとインスタグラム、院内で通知します。

予防接種専用の予約枠を設置する予定としております。

*入院治療・手術治療が必要と判断された場合は、

大分大学医学部附属病院

大分県立病院

南海医療センター

国東市民病院

など、症状に応じて適切な医療機関を紹介します。